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第1回 AkaDako実践アワード結果発表

 第1回にも関わらず多くの実践のエントリーを頂き、誠に有難う御座いました。厳正なる選考の結果、以下の3件が選ばれました。

【大賞】

「⾞」と何かを情報で繋げてドライブをよりよくするシステムを開発しよう!

信州大学ジュニアドクター育成塾
信州大学教育学部附属次世代型学び研究開発センター

実践の概要

現在自動車も非常に多くのものと情報通信を行いながら走行しています。そこで「トヨタコネクティッド」様と協働してAkaDakoを活用した学習を展開しました。トヨタコネクティッド様に入ってもらいながら、テーマを設定し、子供達ならではユニークなアイデアで、新提案を行なってもらいました。
大人たちでは思いつかないようなアイデアが子供達から生まれてきました。アイデアを重視したのでユニークな提案が生まれる一方、計測・制御と情報通信を活用したものづくりではクリアするべき要素が多いため、悩む姿もよくみられました。それでも、そのアイデアを形にするところまで粘り強く取り組むことができたことが素晴らしかったと思います。AkaDakoを夢中になって触り、試行し、修正することができたのは,Scratch等のソフト環境はもちろん,AkaDakoの様々な機能が子供達のアイデア実現を助けたからだと思っています。

実践報告書:育成塾通信No.35.pdf

審査コメント

 子どもたちが、AkaDakoを通して社会とつながり、未来を創ろうとする。そんな素敵な実践でした。子どもたちは、各種センサやプログラミングなどの仕組みを見る眼もち、実社会を見ることができるようになったはずです。こうした子どもたちが、未来のウェルビーイングな社会を創造していくことになるでしょう。企業との連携も含め、とても先進的な取り組みであり、第1回のアワード大賞にふさわしい実践だと思います。この実践のように全国各地で、地域に根差した学習が展開されることが期待されます。

【副大賞】

世界をつなぐインターネット AkaDako 探究ツールでIoTを開発しよう

宮城県教育大学付属小学校 新⽥ 佳忠

実践の概要

 「AkaDako 探究ツール」を活用して「身近な IoT 技術を再現するプログラミング」に取り組むことで、本単元でねらっていたインターネットの仕組みや、社会でのインターネットの利用についての理解を深めることができました。また、センサの特性や意図した動きに近付けるための閾値の設定など、「情報の科学的な理解」につながる様々な学びを引き出すことができました。さらに、単元を通して、児童の「やってみたい!」「楽しい!」という姿が多くみられたことも印象的でした。児童は、今回初めて「AkaDako 探究ツール」に触れたのですが、馴染みのある Scratch 言語でプログラムを書くことができるとともに、多様なセンサが搭載され、アクチュエータも活用できるという教材特性が、児童の興味・関心を引き出すことにつながりました。このような教材特性は、本実践で行った「自由進度学習」という学び方とも親和性が高く、児童が主体的に学ぶ姿につながると思います。
 小学校の情報教育においては、テキストから知識を得るような学び方ではなく、今回活用した「AkaDako 探究ツール」のような教材を活用し、体験的に学んでいくことが大切です。その体験的な学びが素地となり、中学校、高等学校での情報教育へのスムーズな接続につながる実践を展開することができると思います。

実践報告書:AkaDako探究ツールを活用した実践.pdf

審査コメント

 私たちの身近にある「IoT」に目を向けながら、身近な IoT 技術を再現するプログラミングによって、インターネットでいろいろなものがつながっていることに目を向けていくことができる素敵な実践だと思います。AkaDakoのセンサやアクチュエータをうまく活用することで、情報の科学的な理解を進めることにつながっていると思います。こうした学習が全国各地で展開されることが期待されます。

【特別賞】

ガク都松本課題解決

松本市教育文化センター

実践の概要

 松本市教育文化センターでは、松本市内の中学1年生(約1,000名以上)に対してバスで送迎を行い、AkaDakoを活用した身近な課題を解決する製品開発学習を実施しました。(授業回数50回以上)
 ふりかえりでは、
 「センサーやプログラミング(的思考を含む)を活かすと課題が解決できそうだ」
 「人間の苦手な部分をコンピュータは補ってくれるんだ」
というような記述している生徒もおり、未来につながる学習を松本市の子どもたちにかけがえのない経験を提供できました。

審査コメント

 これだけ多くの子どもたちが、AkaDakoを活用しながら、課題解決の面白さを感じることができたことが、大変素晴らしいと思います。
 働き方改革が求められている中で、各学校での実践の充実には、限界もあります。そこで教育文化センターを活用し、こうした指導体制を整えられたこと自体が大変素晴らしいと思います。第1回の特別賞にふさわしい、素晴らしい実践でしたし、今後の松本市での教育活動がますます充実することを期待しております。

 せっかくエントリー頂いたのに選ばれなかった方、申し訳ありません。また来年に向けて、是非ともチャレンジしていただければと思います。

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