本実践は、中学校第3学年の技術分野において、生活や社会の問題を生成AIで解決する問題解決能力と情報リテラシーの育成に主眼を置いて行いました。
生徒たちはまず、観光、福祉、防災、環境など多岐にわたる分野からターゲットとなるユーザと具体的な活用場面を設定しました。
授業では、単なるアイデアからの実装に留まらず、AIの導入に伴う「トレードオフ(安全性と利便性のバランス等)」を検討することにも重点を置きました。
生徒は、AIのハルシネーションや悪用リスク、バイアス(偏見)といった負の側面を想定し、それを回避するための具体的なプロンプト(指示文)や利用規約を考案しました。例えば、個人情報の暗号化や、緊急時の例外規定の立案など、社会実装を意識した「最適化」のプロセスを重視している生徒がいました。
最終的には、相互評価を通じて自らの提案を客観的に分析し、技術を社会実装させるためにどのような責任を伴うのか、この技術によって誰が豊かになるのかなど技術を主体的に考える態度の育成を狙いました。
