AkaDako生成AI実践レポート

タコラッチAIでArtな楽しいアプリを作ろう

📷 実践の様子 / 🎨 生徒の作品

タコラッチAIでArtな楽しいアプリを作ろう 実践の様子 生徒作品 02_三笠萱野中学校Scratch_生徒作品.pdf 生徒作品 p3 生徒作品(p.3)

📝 実践データ

学校名三笠市立萱野中学校教科美術
実施学年中学校3年生担当者佐藤 祈先生
実施人数6人×1クラス実施時間50分×3コマ
使用機材タコラッチGIGA端末iPad
付属品特になし

📁 授業の流れ・内容

I. AIの本質理解(導入・概念形成)

冬休み明けの1月23日に、生成AIのカメラ機能を提示し、AI技術の可能性を体験的に理解させた。

画像認識や生成AIがどのように情報を処理し、人間の活動を拡張するのかを紹介し、AIを「道具として活用する視点」を共有した。

→ AIを「魔法の装置」ではなく→ 仕組みと役割を理解した上で活用する態度形成を目的とした。

II. プロンプト体験(AIとの対話経験)

12月12日(唯一の授業日)に、AkaDako教材のコンソールを用いてセンサー確認等を行いデジタル機器と対話する基礎体験を実施した。

1月30日にはAkaDako生成AIカメラを活用し、提示されたCanvaスライドの課題を取り組むとともに、課題解決のためにAIへ指示(プロンプト)を与え、出力を検証する活動を行った。

→ AIは「正解を出す存在」ではなく→ 問いの質によって結果が変化する存在であることを体験させた。

III. アプリ設計(探究・構想段階)

1月30日提示課題「三笠萱野中学校Loiloスライド」を基に、AIを活用した表現や課題解決の方法を構想した。

AkaDakoを製造販売しているT-Fabワークスの調べ学習(探究活動)を実施し、AkaDakoニュースから「AIをどのような場面で活用できるか」を検討させた。

→ 技術を単体で学ぶのではなく→ 社会・地域との接続を意識した設計思考を重視した。

IV. 制作(実践的表現活動)

生成AI(AkaDako 生成AIカメラ)を用いた表現活動を実施・AkaDako生成AIカメラツールを活用し、実際に成果物を制作・交流した。

※特に、生徒が主体的に小学生へ説明する場面が生まれ、AIを用いた成果を他者へ伝える表現活動へ発展した。

→ 制作を通してデジタル技術 × 表現力 × コミュニケーション能力の統合を図った。

V. 振り返り(評価・学びの再構成)

感染症や学校行事の影響により、授業時間が十分確保できず、継続的な探究活動には課題が残った。

一方で、生徒が自発的にAI活用を説明する姿が見られ、学習内容が主体的理解へつながった成果が確認できた。

来年度に向けて、

  1. 授業時数の確保
  2. 探究活動の継続性
  3. 欠席生徒への学習保障

が、改善課題として明確化された。

補足:教育実践としての価値整理
今回の実践は、AIリテラシー育成・探究型STEAM学習・異学年交流が複合的に成立している点に特徴があると言える。

🔗 関連資料

🧑‍🎨 生徒の作品

💭 先生の実践した感想

本実践を進めるにあたり、当該校(巡回校)では生徒がChatGPTやGeminiといった生成AIサービスを自由に利用できる環境が整っておらず、授業展開には一定の制約があった。そのため、AkaDakoやCanvaなど、学校で使用可能なツールを活用しながら、生徒が生成AIの考え方や可能性に触れられるよう工夫して授業を構成した。

本来であれば、技術科の学習内容等を保管して進めていきたかったが、自分が関われる美術の学習の中でデザイン思考を中心に据え、生成AIを創造的な発想を広げるための道具として活用させたいという構想を持っていた。しかし、学校行事や感染症の影響により授業時数を十分に確保することが難しく、デザイン思考のプロセスを段階的に深めるところまでは至らなかった点に、課題を感じている。

一方で、生徒が実際に生成AIに触れる機会を設定できたことは、大きな成果であった。特に、あらかじめ貴社が準備してくださったCanvaスライド教材を用いることで、生徒がプロンプトの考え方を無理なく理解し、徐々にAIとの関わり方を学んでいく様子が見られた。また、活動が進むにつれて、生徒同士で相談しながら工夫を重ね、楽しみながらアプリ制作に取り組む姿が印象的であった。

さらに、生成AIの活用方法について、生徒が自発的に入学説明会に来ていた6年生児童へ説明する場面も見られた。自分が理解したことを他者に伝えようとする姿から、単なる技能習得にとどまらず、学びが主体的な理解へとつながっていることを実感することができた。

今回の実践はまだ試行段階であり、制作内容や発想の広がりについては今後さらに深めていく必要がある。今後は授業時間の確保や学習の連続性を意識しながら、生徒がより創造的に生成AIを活用し、自分の考えを形にできるよう、継続して支援していきたいと考えている。